今年は、18アールの田んぼと12アールの田んぼ2枚に田植えをしました。
18アールの田んぼ
こちらは『ミナミニシキ』を植えた田んぼ。
1年目、2年目はアイガモ農法をしていた田んぼですが、今年はアイガモの居ない自然栽培になりました。
田植え後2週間は深水で管理していて、草もあまり姿を見せていないことに気を抜いていると、田植えから5週目、草がどえらいことに。。。
ネギのように細長くツンツンしてる『ホタルイ』
稲そっくりの見た目で株元が赤くなる『ノビエ』
こちらも稲そっくりで枝の付け根のヒゲの有無で見分る『コウキヤガラ』
他にも『ホソバヒメミソハギ』、『コナギ』、名前が分からない赤い草、などなど色んな草が生えてます。。。
手車での除草は時既に遅しで、田んぼに入り愚直に手除草の始まりです。。!
手除草のアフターです。1反8畝を全部手除草はなかなかの仕事で、小さな草は取り切れず。。
ここから花が咲くまでの約一ヶ月半、時間を作っては除草の日々。
この後、9/4頃には穂揃期を迎え、除草も終了。できるだけの手は尽くして、後は実りを待つのみです。
耕作放棄地からの開墾1年目は全く草は生えず、2年目にチラホラ草が生え始めていたけど除草はせず、その種が一気に芽を出したのか3年目にはどえらい目に。。来年は初期除草ちゃんとやろうと心に決めました。。!
12アールの田んぼ
一方こちらは、『鳥取旭』『黒米』『赤米』の3品種を植えた2年目の田んぼ。こちらも耕作放棄地からの開墾2年目です。
田植えから5週間。こちらは全く草の気配がありません。
ぐんぐん成長している3品種。田植えから2ヶ月経っても田んぼの中は全く草が生えません。
実はこの田んぼ、冬の間ずっと水を張り、家で隠居暮らししているアイガモ(昨年アイガモ農法で活躍した子たち)の遊び場として開放していた田んぼです。
それ以外は、18アールの田んぼと同じように管理しているので、草の全く生えないのは冬期湛水の効果なのかもしれません。
品種が違えば、葉の形も様々。
中干しを経て、出穂期に向かいます。
出穂一番乗りは黒米。8/16頃には穂揃期を迎えました。
鳥取旭の穂揃期は8/21頃。
赤米の出穂は一番遅く、8/30頃が穂揃期。
それぞれが実りを深め、1枚の田んぼの中に緑、黒、赤の3色の籾色が美しく風になびきます。
こちらの12アールの田んぼは、ここまで一回も除草せず、草も全く確認されません。もちろん、除草剤は使っていません。
冬期湛水の効果?!
18アールと12アールの2枚の田んぼ。
耕起も代掻きも田植えも同時期で、水管理も同じようにしていても、一方は草ボーボー、かたやもう一方は全く草が生えず。
違いといえば、3年目と2年目の違い、取水路の違い、日当たり、など色々ありますが、一番の違いは『冬期湛水』。
草抑え目的で冬期湛水していたわけではなく、単にアイガモの遊び場として水を張ってただけなので、米ぬかを撒いたりするいわゆる冬期湛水ではないですが、恐らく水を張りっぱなしだったことが要因ではないかと思います。
有り難いことに12アールの水路は一年中水が流れていて、うちの田んぼに水を入れても他の田んぼには全く影響しない立地。
今冬も水を張りっぱなしにして、来年も草が生えないのか、検証続けたいと思います。
自然素材工房はちどり 康平
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