4月に兵庫県の山から伐採してきた杉の丸太。
今回のご注文は、山のご指定有り。
伐採、製材、乾燥、加工、製作を一気通貫して行うから、山指定にも難なくお応え致します!
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山から持ち帰った丸太は、早速自家製材。
その後、約2ヶ月天然乾燥させてから一度荒加工し(反りを取り)、また2週間ほど工房内で天然乾燥させて、目標板厚に削り出します。
製材ままから一発で目標板厚まで削ると、反りが出ることがあるので、今回は二回に分けて削りました。
設計図は手書きのスケッチ。
今回は3枚の板を横接ぎして350mm幅の板を作ります。(基本的に細い間伐材を使うので一枚板はなかなか取れません)
表裏や組み合わせをマーキングした板を並べて、
接合面の切り欠き加工と接着。今回は横接ぎにジョイントカッタとビスケットを使いました。
接着剤は、無農薬のお米から作った自家製材の米糊です。
3枚接ぎが出来たら、纏めて圧着。クランプやハタガネの数が限られてるので、2回に分けての作業。
カラッと晴れた日だったので、丸一昼夜したらバチッと接着していました。
そこから墨付けと、刻み作業。下の写真は、側板に棚板を差し込むための溝を切っている様子です。
刻みが終わり、側板、天板、棚板、背面板、幕板の準備が出来ました!ここまでが加工時間の7割〜8割を占める作業で、あとは組み立てるのみです。
この材料準備の段階で一番気を使うのが、切断時の直角出し。単板で直角が出ていない(平行四辺形になっている)と、組み立てたときに歪んでしまう。許容誤差は1mm以下。手元の角度が0.2°ずれると手前と奥で1mm以上の差が生まれてしまうことになります。
材料準備が正確に出来ていると、組み立ては早いもの。側板を寝かせて棚板を嵌めていき、
反対側の側板を乗せ、
正規の姿勢に起こして天板を取り付け、
今度はうつ伏せに寝かせて背面を取り付けます。
背面板は相じゃくり加工なので、溝を切っている両側板から順々に嵌めていき、最後に真ん中の2枚は山成りに合わせて、
抑え込むとパチンとハマります。気持ちいい〜。
必要最小限にビス止めし、化粧面のビス穴はダボ埋めします。
10mmΦのダボ栓も、杉材から自作です。(ダボ栓までも、同じ山の杉の木というこだわり様。笑)
ダボ栓部をベルトサンダーで仕上げて、
完成ー!
棚板には面取り分の深さを控えたチリを付けたり、側板の切り欠きは正面から見えないように棚板を胴付きにしたり、
自分なりに丁寧な仕事ができて、(自己)満足です!!笑
完成後の写真を撮る際、勝手にハチドリ工房の製品を陳列して撮っちゃいました。(納品前にすみません。。。笑)
この棚、ハチドリ工房のギャラリーにも欲しいなぁ(^^)
シェルフをオーダーメイドさせていただき、有難うございました!
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ハチドリ工房では、家具のオーダーメイドも承っておりますので、是非お問い合わせください(^^)
国産の間伐材を活かし、接着剤や塗料も自然素材でご提案可能です。
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自然素材工房はちどり 康平
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