3月に購入した中古の100系ハイエースワゴン Living Saloon。
4月、ついに天ぷらカーに改造完了しましたー!✨
天ぷらカーとは、使用済のごま油や菜種油などの植物油を燃料にして走れるディーゼル車の俗称で、日本では20年弱の歴史と、300台超の実績のある車です!
飲食店などから廃油をいただいて車の燃料にするので、
化石燃料の依存度を下げ、
これもまたエネルギーを地域で回すことに繋がると思っています♪
仕組みは単純で、
・車の軽油タンクはそのままに天ぷら油用のタンクを搭載し、
・粘度の高い天ぷら油をサラサラにするための熱交換器と、濾過するためのフィルターを付けて、
・軽油と天ぷら油を任意に切り替える弁を取り付ける。
要はこれだけ。
ただ、先人の天ぷらカー乗りの方々が失敗や経験を積み重ねた末の、ある意味習熟している今だからこそ、その恩恵に授かれています。
では、天ぷらカー化の様子を写真と共に書いていきます!
こちらが天ぷら油用の100Lタンク。ヤフオクで一万円ちょっとで落札しました。日野のデュトロから取り外したタンクで、供給パイプ外径12mm、リターンパイプ外径8mm(実測)。
天ぷら油を濾過するためのフィルターと、噴射ポンプに送る前に天ぷら油を温めるための熱交換器は、フロントバンパーを外して左前のスペースに取り付けます。
シルバーの部分が熱交換器で、その下にフィルターを取り付けて一体となったもの。フィルターはエンジンオイルエレメントと同じ型のモノ。
フロントバンパーを外して左前のスペースに取り付けます。
こちらは、噴射ポンプに送る燃料である軽油と天ぷら油を切り替える電磁切換弁。軽油タンク側の供給とリターン、天ぷら油タンク側の供給とリターン、噴射ポンプに繋がる側の供給とリターンで、合計6つのポートがあるので、通称6-port。
6portは助手席下のエンジンルームに収めます。(写真が分かりにくくてすみません。。)
電磁式切換弁である6portの切り替えスイッチはハンドル右側に設置。ペチッとすれば、天ぷら油と軽油が切り替わります♪
天ぷら油タンクに後付のメーター設置。ちょっとした知識のある人には簡単な電気配線も、ド素人の私には一苦労。汗 ですが、自分でやってみることで少しづつ出来る世界が広がっていく感覚が好きです♪
飲食店や豆腐屋さん、保育所などからいただいた廃油は、青色250Lポリドラムに一時貯蔵して不純物を沈殿させてから上澄みのみを取り出します。その後、取り出した上澄み油は、二段重ね衣装ケースを使って、二次ろ過すると、車の燃料タンクへ入れられる状態になります♪
因みに「バイオディーゼル100%燃料併用」と車検証に追記する手続きもしており、ちゃんとした合法の車です。笑
6-7年前に始めて天ぷらカーの存在を知って「いつかやってみたいな〜」から、それが叶えられた今、むちゃくちゃワクワクしてます
後日早速、鳥取から香川までの往復500kmを天ぷら油だけで快走してきました!
エコとか地球環境のためではなく、
自分がやりたいことを突き進んでやってみる!
なんなら、燃料代と初期投資とを天秤にかけるような経済性考えてたら天ぷらカーは始められない。
車代と改造費合わせて50万円の元を取ろうとしながら天ぷらカーに乗るのなんて全然ワクワクしません。笑
やってみたいからやってみる!
その先に、大きな経済システムからの「静かな自立」が少しずつ形になっていく感覚です♪
自然素材工房はちどり 康平
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