小犯土が明けた7月31日、新月から2日後のこの日。
天候は気温30℃を超える快晴。
2018年から皮むき間伐「きらめ樹」をさせていただいている兵庫県新温泉町の善住寺さんの山で体験会を開催しました♪
今シーズン、唯一の自主開催の体験会でした。きらめ樹を始めた当初は自主開催がほとんどでしたが、最近はおかげさまで講師として呼んでいただく会が増えたために自主開催は貴重な会となっています。笑
初めましての方、数年ぶりの方、そして毎回一緒に入っていただいている山主のご住職さん、そして子どもたち!
自己紹介も早々に早速、山にご挨拶して入らせていただきます。
予め作っていた区画の中の木の太さを図り、記録し、皮むき間伐させていただく木を選ぶ作業「選木」もみんなで行います♪
子どもたちも一緒になってメジャーで太さを測ります!幼稚園児~低学年の子にとっては実践的な数字の学びにもなってるかなー♪
一人で測れる太さの木もあれば、
二人掛りじゃないと腕が回らないような立派な木も!
選木の結果、間伐して命をいただくことに決めた木には、神酒、塩、酒をお供えし、木の命に、山を守り育ててくれた先人たちに、感謝を伝える時間を作ります。
選木では、
・針葉樹と広葉樹の多様な植生の森にすること
・将来、山主にとって木材生産の観点から有利になる針葉樹を残すこと
の二つの思想を持って木を選んでいきます。
選木が終わると、いよいよ木の皮をむいていく作業に入ります!
ここで使うのは、竹べらと木槌(と言ってもただの木の棒)のみで、コンコンコンコン、、、。
刃物を使わずに木の皮をむくため、子どもたちも夢中になります。
ぐるりとタコの足状に皮をむいたら、みんなで一斉に上まで剥きあげます!
桧はツルンッと向けましたが、杉には少し苦戦気味でした。新月のサイクルだったことや、杉の木の個性が関係しているのかな?
皮むきを終えた一日の締めには、選木で残すことにした木を囲み、500年後に想いを馳せる時間を作ります。
皮むき間伐では、木の皮を剥いている姿が印象的なのでそこに目が行きがちだと思いますが、ゆったりとした選木の時間、神酒・酒・米を供えて感謝を伝える時間、500年後の森に想いを馳せる時間、これらの時間を無くしてきらめ樹とは呼べない、大切な時間です。
外は気温35℃にも迫る昼下がり。
下界よりも格段に涼しい山の中で氣持ちの良い汗をかいて、みんな最高の表情です!
と、いつもならここで終了ですが、今回はスペシャルです!
なんと、きらめ樹間伐材で「マイ箸作り」のおまけ付き♪
自分にあったお箸の長さを選んだら、カンナで削っていきます。
カンナを初めて使う子や、小学生の時振りのカンナを使う大人の方。
確かに普段カンナ使うこと、ないですよね。笑
なかなか思うように削れなくても、黙々と頑張って削ってくれています。
大人も真剣そのもの。だって自分で自分の箸が作れるんだもん。
仕上げに紙やすりで磨いて、完成!
箸作りだけでも参加費をいただいて開催できる内容ですが、今回は予定外の流れで箸作りをしたので完全におまけ。笑 でもまぁそんな時もあって良いでしょう♪
皆さんそれぞれにお箸を作っていただけて、喜んでいただけて、自分も楽しめて。
「仕事」とは、自分自身の魂が喜んだり、感動したり、楽しめたりする「方法・手段」のこと。
講演家の片岡航也さんに教えていただいたことです。
だから「仕事」も「暮らし」も「遊び」もだんだん区別がなくなっていく。
「遊ばざる者、働くべからず」
今回、ご住職さんから教えていただいた言葉です。
本当にそうだな、と思いますし、これからもそんな「生き方」をしていきたいと思えた善き日でした♪
ご参加いただいた皆様、山主の山地弘純さんご家族、仕事に送り出してくれた奥さん、有難うございました。
自然素材工房はちどり
康平
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