2022/5/8 皮むき間伐 with原点回帰プロジェクト

体験会

モノゴトの原点に、一回りして戻ってくる。

そんな意味がある言葉「原点回帰」と名付けられたプロジェクトメンバーさんに、兵庫県佐用町の山にお越しいただき、皮むき間伐を体験いただきました!

副帰長のヒャクタロウさんと原点回帰メンバーさん達

原点回帰プロジェクト(リンク)

午前中は2時間みっちりお話をさせてもらいました。日本に手入れが遅れている要間伐林がたくさんあること、土砂災害の要因でもあること、海外の原生林破壊に日本がどう関わっているのか、新建材やパーム油製品を選択していることの意味、グローバル経済の支配構造の仕組み、そこから静かに独立するという選択、、、。できるだけ多角的にお話させてもらいました。

原点回帰メンバーの皆さん、農業や自給自足などに関心を持たれている方ばかりでしたので、山の話を軸にした様々な話題も丁寧に受け取っていただけたように思います。

午後からは実際に山にお邪魔して、どの木を間引く(=命をいただく)のかを選ぶ「選木」作業。木の太さを測って数値化し、断面積合計や本数、太さを基に皮むきする木を選びます。答えは無限にある中で、その場にいる人全員で500年後の森に想いを馳せて決めた答えが、唯一の答え。その答え合わせは500年後です。

そう考えるだけでとても尊い時間になるこの選木の時間が、私は本当に好きです。

答えが決まると、山を守り育ててこられた先人たちと樹の命への感謝と、大切に使わせていただく誓いを込めて、皮をむく前に米、塩、神酒でお祈りをします。

お祈りをしたら、子どもたちも大活躍する皮むきになります。子どもたちの楽しそうな声が森に響けば、森の空気が一変します。

この日はみんなで11本の皮むきをしました。

イベントの最後にはいつも、選木時に想いを馳せた500年後の森からのメッセージを朗読させていただきます。

6人で手をつなぎ輪になってみるとその輪はおおよそ直径3m。500年後の大木を抱きしめる感じ。

果てしなく感じるほどに広がる要間伐の人工林。

僕たちが間伐することで直接的に環境が変わる山は全体の0.0000001%くらい。本当に小さな活動。

でも多くの人が関わることで、0.001%くらいになるかもしれない。

そして何より、山に入れば大人も子どもも輝き出す。そんな姿を見させてもらい、僕も歓喜している。

皆さんと山に入らせていただいたお陰で、そんな僕の「原点」を再確認させてもらえた善き一日でした。

関わっていただけた全ての皆様、有難うございました!

自然素材工房はちどり 康平

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