秋土用が明けたこの日。
兵庫県佐用町の現場の初伐採に入らせていただきました。
今年の5月に皮むき間伐をした杉、桧の山。
伐倒前には必ず、一本一本の木に感謝を伝え、大切に使わせていただくことを約束します。
僕がよく伐倒時に使う3倍力のロープワーク。伐倒方向の補助の役割と、掛かり木処理時には引っ張れるように。
この日は4本倒して全て意図通りに倒れてくれました。
立ち会いいただた山主さんと一緒に年輪を見て、この山の歴史を紐解いてみます。
植林から17年頃にしっかりと間伐が入っているように見えます。
皮むき後6ヶ月、ひと夏またぎ。
まだまだ乾燥が進んでおらず生木に近い重たさですが、
搬出経路に恵まれた現場なのでこのタイミングで伐ることに決めて入りました。
丸太が重たい分、搬出は大変ですが、
割れも虫喰いも無い木を製材できるのは、
高級食材を料理するような贅沢な氣分を味わえます。笑
山主さんが先代、先々代と植林、下刈り、間伐と手を入れてこられた大切な山で、道もしっかりと残っています。
枝打ちもきれいにされた、素性の良い木たち。
それでも、ここ数十年手が入っていないという山から見上げる空には隙間がなく、
伐採した後に見上げて見えた青空には、なんとも言えない心地良さを感じます。
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中国山地の山間部では、稲架掛け稲が姿を消し始め、軒下には干し柿が吊るされ、冬タイヤに交換したり、ご近所さんとの世間話が雪の話題だったり、
雪に備えた冬支度が進む時期になりました。
ハチドリ工房も冬の間の仕事が進むように伐採を進めています。
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