お箸40膳、箸置き40個。
きっちり仕上げさせていただきました。
自ら、木を伐らせていただき、
自ら、板に製材させていただき、
自ら、製品に加工させていただく。
全て相手がいるから、相手を感じるからできること。
建築内装材や書き下ろしプレートなどの大きな製品になれなかった端材たちも、山に置いてけぼりにされる枝も、こうして人が手をかけてあげるだけで、誰かから求められることができる。
姿を変えて、大切に使ってくれる人の元へ行くことができる。
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今日お箸を仕上げていて、何気なく妻と話をしていると、「言うことがプロみたい」と言ってくれました。
僕の尊敬する方が最近お話されていました。
「自分の役割を真に全うして、人に求められる存在になれば、それがプロ」
僕は腕も知識も技術的にもまだまだ。経験もほんの数年しかない。
この仕事を始めたきっかけは、初めてきらめ樹工房の話を聞いた時のワクワクした氣持ちだった。
それから5年が経ち、ただ感情的にワクワクするということと、真に自分の役割を全うするということと、それらは明確に違うということを学びました。
伐採していれば肉体的にシンドイ時もある。
製材していれば暑さ寒さで辛い時もある。
工房で加工していれば納期が迫ってくる時もある。
今の仕事に関わる全てがワクワクや歓びに溢れているかと言われると、正直そうではない。
だけどそのプロセスの先には確かに歓喜の瞬間を見ていて、その時は必ず訪れる。
自分が見ているから、必ず訪れる。
そういうことなんだと、思います。
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一度にこれだけ沢山のお箸を作らせていただいたのは初めてなので、達成感と、歓びがスゴいです。笑
こちらは、兵庫県市川町の 古民家しろめて さんへ納品させていただきます。
ありがとうございます。
自然素材工房はちどり
康平
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