【2024/9/25 Norwoodユーザーを訪問・製材機の調整】

製材

ハチドリ工房が使っている簡易製材機Norwood社製LM30。

今回、鳥取県西部で、同じNorwood社製の簡易製材機を導入されている方の所を訪問してきました。

機種は、ハチドリ工房のものよりも上位機種に当たるHD38というもの。

本業の林業の傍ら、ご自身で地道に組み立てて、いざ製材してみたらなかなかうまく行かない、とのことで、色々と見させてもらいました。

こちらがHD38という機種。

製材できる最大直径が大きいこと、ブレードの上げ下げが電動であること、レールの剛性が高いこと、丸太固定の使い勝手が良いこと、エンジンの馬力が大きいこと、などがLM30との主な違いかなと思います。

丸太固定のポストと爪が一対になり、それが3か所あるので丸太でも板でもしっかりと固定できる
電動の昇降装置

今回見させてもらったポイントと対応策をまとめると、

  • レールの水平⇨ほぼ取れていましたが本体を転がした時に「ガタンッ」となる継ぎ目の隙間を修正
  • 製材中に刃が外れる⇨両側のホイルの面一を確認するために糸を張り、ホイルの角度を修正、面一になるように調整。
  • 製材面が波打つ⇨適正な刃の張りと刃の出代に調整することで波打ちは無くなった
  • 製材中の異臭(Vベルトが擦れて焼ける臭い)⇨エンジンシャフト部の滑車とテンショナー部の滑車の面一が取れていなかったため両滑車部にスペーサを取り付けるなどして調整
  • 帯鋸の目立て⇨Norwoodの目立て機を使っての目立ての方法を実践。製材頻度によってはプロの目立て屋に頼む方がいい場合もあります。
ホイル部に糸を張って面一を確認。
擦れて焼ける匂いがしていたVベルト。テンショナー部の滑車にスペーサを噛ませて前後位置を調整。

主だった箇所を調整した後に試し挽きしてもらうと、バッチリイケました!

動画は、板厚挽きした後に板耳を落としている所。板厚65mm程なのでもっと製材スピード上げられますが、試運転なので慎重に。

試運転では直径40cmのヒノキの板厚挽きが出来るのを確認しましたが、諸々調整がうまく行ってそうなので60cm〜70cm級のヒノキでも行けそうです!

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今回は、私がNorwoodユーザーということで製材機調整・レクチャーのお声がけをいただき、訪問させてもらいました。

簡易製材機を使い始めて3〜4年、ほぼ独学で実践しながら少しずつコツを掴んできた成果が活かせられて、ほっとしてます(^^)

そして同じ鳥取県内にNorwoodユーザーが居て、情報交換できることが嬉しいですね〜!

やっぱり、製材は楽しいー!

自然素材工房はちどり 康平

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