2024/8/17-18 きらめ樹研修講師@丹波市

体験会

8月17日、18日の2日間、NPO法人メイクハッピーのスタッフさん向けにきらめ樹®(皮むき間伐)の研修をしてほしいとのお声がけをいただき、兵庫県丹波市に伺ってきました。

1日目は座学、2日目は山でゾーニング(メッシング)、選木、皮むき、伐採と盛り沢山。

今回研修会場となった丹波市の山は、イベント開催などで2年前から皮むき間伐をされていることもあり、皮むきされてから丸2年経つエリア、丸1年のエリアがあることで、段階的に森の変化を実感していただける会場です。

皮むきされて空に隙間が開き始めています

まず初日の座学では、お話会のスライドを使いながら、できるだけ多くの情報を俯瞰的にお伝えしました。

・データで見る日本の山の変化や人工林の特徴

・東南アジアの熱帯林減少率とそれに付帯する野生動物やアブラヤシ農園の実態、暮らしに溢れるパーム油由来製品の話

・外材が多くを占める国内住宅建築の寿命やF4材が与える健康への影響

・きらめ樹をした森の変化の実際や、山と海とのつながり

・高温人工乾燥材と天然乾燥材のこと

・ハチドリ工房立ち上げの話

ことらからの一方通行のお話ではなく、スタッフの皆さんからの質疑や知識も織り交ぜながら、僕自身も学びを深められた良き時間でした!

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2日目は森に入っての皮むき間伐実践編。

まずは、森の中で100平米の区画を作るゾーニング(メッシング)の作業。斜度を考慮に入れてメジャーを使って区画を作っていきます。

森全体に対してのアプローチが難しいため、区画に分けて選木するためです。

木の本数や太さを見て、100平米とするか50平米とするかを決めます。この森は何度か間伐が入っている山。本数も少なく100平米で区画を作りました。

次に選木。区画内の全ての木の胸高直径を計測し、断面積と併せて記録していきます。

選木では、

  • 残すことにする杉、ヒノキと、芽吹いてくる広葉樹とを混交させた明るい森にすること
  • 将来的に木材生産性の高い(山主にとっての価値が残る)山にすること

を念頭に行います。基本的には太く、素性の良い木を残すことになります。

選木の次には皮むき前にお酒、お米、お塩をお供えして、感謝の祈り。

僕達よりも長く生きている木の命に対して、

これまで山を守り手入れされてきた山主さん・ご先祖様に対して、感謝を伝える時間です。

さて、皮むきの段階になると、手分けをしてガンガン剥いていきます。でも、竹べらを入れる前には一本一本の木にそれぞれ手を合わせてね、とお伝えしています。

こんなに長〜くむけたどー

この日は少人数でしたが9本の木の皮をむかせていただきました。

この日、残すことにした木を囲んで、500年後に想いを馳せ、メッセージを読みあげます。

そして午後から、伐採選木の話、伐倒の基本動作、ロープワークなどをお伝えし、実際に伐採を見学してもらいました。

一昨年に皮むきしたヒノキ。2.2mに玉切りした丸太を担いでみました♪

乾燥して半分くらいの重さになってる、はず!なので、女性でも担げました!
こちらは、余裕の笑顔?いえ、必死の笑顔です。笑

今回、2日間の研修講師という僕自身にとっても初めての経験をさせていただきました。

皆さんの前向きな姿勢に助けてもらいながら無事、満了することができました。

また来年、この森で、子どもたちも含めて沢山の声がこだまするといいですね。

有難うございました!

自然素材工房はちどり 康平

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