“おくどさん”って聞くとどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。
僕は「古民家」「土間」みたいなイメージです。意味や語源は諸説あるようですが、大雑把に「かまどのある場所や、かまど自体のこと」を指して使うことが多いように思います。
そんな、おくどさん的なモノを作りたくて、今回は「土間もなく古民家でもない、普通の木造住宅のキッチンにかまどを作ったよ」という記事です!
今の家に住み始めて3年目。築50年くらいの昭和後期の民家で、古民家というほどでもないし、土間があるわけでもない。入居前には電気給湯器がありガスコンロがありという、よくある民家でした。
こんな感じの↓
ただ、夫婦ともにかねてから「料理は薪でしたい!」という思いがあり、暫定的に時計型薪ストーブかまどをキッチンに設置して、毎日薪で調理していました。設置当時の様子はこちらの記事に載せています。
念願の薪で料理ができるし、ちょうど冬で暖が取れるし、サイコー! と思っていたのも半年間。予想通り、いや予想以上に夏は暑すぎてたまったもんじゃない。笑
やっぱり、ちゃんとしたかまど作らんとね。笑
足掛け2年、と言っても構想が2年、やっとこさかまど制作にとりかかりました。
まず考えたのは、配置。
リビングに設置してある薪ストーブ(設置の様子はこちら)と、新たに制作するかまどは、隣同士近いほうが使いやすい。ので、まずは流し台の場所を変えるために上水管、温水管、排水管のやりかえです。
ついでに、古い流し台を新しく作り直し、ステンレス天板も研磨してピカピカに。
因みにこの流し台は、全てきらめ樹材。これまで納品したテーブルやフローリング材の製作時に端材として出たモノや割れなどで使えなかったハネコさん達。多少の割れや虫食いは隠して使えば全然氣にならない、美しい流し台が出来上がりました♪
そして煙突の壁貫通箇所も作り直し。写真だけだとさらっとしてますが、メガネ石をそっと撤去し、新しく穴あけしてメガネ石を付け替え、古い穴は埋め直し、漆喰で仕上げ直しています。
さて、配管工事、新しい流し台の製作&配置変更、煙突の貫通穴作業が終わったので、いよいよかまど設置場所の作業にかかります。
↑この空いたスペースにかまどが来ます。干渉してしまう右側の白い腰壁(土壁の上に漆喰を塗った壁)を撤去します。
次は床下に潜って、床の補強作業します。
コンクリートブロックや耐火レンガを使うつもりで、まぁまぁの重量が乗るので、床下の補強は必須です。
さて、前置きが長くなったので、かまど制作編は別記事で。↓
2023/4/30 薪のキッチン かまど完成!②~かまど制作編~
自然素材工房はちどり
康平
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